甲状腺とは
甲状腺とは首ののどぼとけの下あたりにある蝶のような形をした臓器です。
この甲状腺からはホルモンが分泌されており甲状腺ホルモンと呼んでいます。甲状腺ホルモンは身体の代謝を活発にする働きがあり、心臓や脳など多くの臓器の働きを促します。
体の異常に伴い甲状腺ホルモンの量が変化することで様々な症状を引き起こす原因となります。
甲状腺の異常
甲状腺のホルモンが多くなりすぎて起こる甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺が障害されてホルモンが低下してしまう甲状腺機能低下症(橋本病)、甲状腺が壊されて痛みを伴う亜急性甲状腺炎などがあります。
甲状腺疾患の症状
首ののどぼとけの下あたり(甲状腺)が腫れることがあります。
甲状腺機能亢進症では、発汗、動悸、体重減少、疲れやすいなどが出現します。
甲状腺機能低下症では、寒がり、汗をかかない、筋肉がつってごわごわする、体重増加、むくみっぽい顔、押してもへこまない足のむくみなどが出現します。
亜急性甲状腺炎は、甲状腺の場所に一致して痛みが出現し、場合によっては動悸や発汗などを自覚します。
当院の方針
まずは甲状腺ホルモンなど血液検査などで状態を確認します。甲状腺機能亢進症の一つであるバセドウ病や甲状腺機能低下症の橋本病(慢性甲状腺炎)の診断となった場合は飲み薬などで治療を行います。状態によっては、大学病院や総合病院へご紹介することもあります。